2012年度 CGC活動報告
食育事業「第13回親子料理教室」が開催されました
平成24年10月6日(土)に札幌中央卸売市場調理室で「鮭料理 親子料理教室」が開催され、小学4〜6年生の児童と保護者の方16組32名の方々が参加されました。
今回の料理教室は丸水札幌中央水産鰍ニの共催で行われました。メインの食材は、北海道を代表する味覚の一つ「鮭」で、鮭の炊き込みご飯、鮭ザンギ、鮭の北海味噌鍋と、まさに鮭尽くしのメニューです。
最初に講師で星澤クッキングスタジオの木下聖子さんが、各メニューを実演しながらわかりやすく説明しました。あわせて鮭に含まれる栄養素などにも触れ、参加者は身近な魚である鮭について聞きいっていました。
参加者による調理は、鮭の炊き込みご飯から始まりました。その後、鮭ザンギ、鮭の北海味噌鍋と続き、参加者は講師のアドバイスや、配られたレシピを参考にしながら調理を進めていきました。児童は揚げ物の鍋をこわごわ覗いていましたが、保護者の手助けを借りて調理をするうちに笑顔がこぼれていきます。また、使い終わった調理器具の後片付けも積極的に行い、日頃の家庭でのお手伝いをうかがわせる場面も数多く見られました。
盛り付けが完成し、いよいよ試食タイムです。どの料理も魚独特の臭みは生姜や昆布などで消されており、イクラやレタスでの鮮やかさも手伝って、参加者の箸もどんどん進み、どのお皿もあっという間に空になってしまいました。
最近はお魚離れという言葉を耳にしますが、この日を境に各家庭の食卓で、美味しいお魚料理が並ぶことも多くなりそうな予感のする親子料理教室でした。
食育事業「第18回親子工場・農場見学会」が実施されました
平成24年8月3日(金)、第18回親子工場・農場見学会が行われました。参加者は小学校4年生〜6年生とその保護者の合計18組36名で、カルビー千歳工場見学と芋栽培農場(伊達)へと向かいました。
カルビー千歳工場では「カルビー」という社名の由来から始まり、実際にポテトチップスが生産されていく様子を見学しました。塩味の付いていないポテトチップスを食べた参加者は「お芋の甘みが美味しい」と歓声を上げていました。
生産ラインを見学した後、場所を工場内の会議室に移して、カルビーの担当者による食育の勉強会でした。ここでは、参加者の一人が工場内で使用する作業着を実際に着用したり、食品表示について学びました。また、参加者がポテトチップス一袋に使用される塩の分量を予想し、その塩分量通りに各自で味付けをする試みも行われました。当初考えていたよりも少ない塩で美味しいポテトチップスになることがわかり、参加者全員が驚いていました。
カルビーの社員食堂の美味しい昼食を食べ終わり、向かった先は伊達市にある芋栽培農場で、いよいよ芋掘り体験です。畑に細菌を持ちこまないために、靴にビニール袋を巻き付け、芋を入れる袋を手に持ち、お芋を掘り始めました。掘り進めるうちにどんどん大きなお芋が収穫されると、あちこちで楽しそうな笑い声が響きました。持ち帰られたお芋は、各家庭でどんな料理に変身したのでしょうか。どんな料理でも自分の手で掘ったお芋はいつものお芋よりも格別の味がしたことと思います。
食育事業「第17回親子工場見学会」が開催されました
平成24年7月30日(月)に千歳市泉沢の北海道キッコーマン工場で、親子工場見学会が開催されました。小学校4〜6年生の児童とその保護者ペア19組38名が参加しました。
札幌駅をバスで出発した参加者は工場に到着後、白衣を着た「お醤油博士」からお醤油が出来る工程や、お醤油が引き出す食材の美味しさなどについて説明を受けました。その後は大豆、小麦、塩、水だけの原材料に麹菌が入った「もろみ」が、6カ月をかけて徐々に発酵していく過程をサンプルで観察しました。熟成したもろみから醤油を絞る体験では、器に醤油がたまり始めると、子供達から歓声が上がりました。
工場見学では「もの知りしょう油館」で、おもに醤油の歴史について学びました。昔、使用していた醤油作りの道具や、昔の食事の再現などについて説明を受けました。
見学通路から見た工場内部は清潔感が際立っており、食の安全安心に対する企業努力を参加者は感じていたようです。また、北海道工場の巨大な仕込みタンクは、本州の工場と異なり、冬期間の低温のため室内に設置されていることを聞いて、改めて北海道の冬の厳しさを感じた様子でした。
昼食後は、醤油をなめて種類を当てる「利きしょう油体験」が行われました。参加者同士でも盛んに意見交換し、それぞれの味を比べていました。 キッコーマン工場を出発した後は、おせんべいで有名な岩塚製菓鰍ノ立寄り、製品や工場の説明を受けました。うるち米で作るおせんべいと、もち米で作るおかきやあられを食べ比べていました。
今回の工場見学会は醤油と米菓という日本の伝統的な食物について知識を広げることが出来ました。帰宅後は醤油味のおせんべいが、各家庭でちょっとしたブームになりそうな予感のする工場見学会でした。
食育事業「第16回親子工場見学会・コロッケ作り体験」が開催されました
平成24年7月26日(木)、潟jチレイフーズ森工場において「親子工場見学会・コロッケ作り体験」が開催されました。昨年に引き続き、函館市を中心とした道南地方の小学4〜6年生の親子ペア7組14名が参加しました。函館駅をバスで出発し、
10時頃森工場へ着いた参加者は、まず日本の冷凍食品の歴史や森工場の概要などの説明を受けました。工場の冷凍庫内の温度など、熱心にメモをとる姿も見られました。
その後、エプロンに着替え、この日のメインイベントの一つであるコロッケ作りに挑戦しました。丸々としたコロッケや工場からお借りした型の平たいコロッケなど、様々な形が出来上がりました。
工場見学では大量のじゃがいもが次々に加工されていく様子を見学しました。特に成型されたコロッケが整然と流れていく様子を見ながら、見学前に自分達で作ったコロッケと形や大きさを比べて、参加者同士でお話も弾んでいたようです。
見学の後は、いよいよ自分達で作ったコロッケの試食タイムです。子供達は自分の作ったコロッケには大変愛着があり、すぐに口いっぱいに頬張っていました。昼食として出されたニチレイフーズの冷凍食品も、ピラフからデザートまで大変美味しくいただきました。
食事の後は飴玉を使い、味覚と嗅覚の関係を学びました。香りがわからないと味もわからないという不思議さに子供たちだけでなく、保護者も驚いた様子でした。
最初は緊張で静かだった子供達もプログラムが終わるころには、お腹も知識も、そして心も満たされた笑顔で帰路につきました。